2005年「ひふの日」記念 皮膚科医に聞くスキンケアの正しい知識

〜肌をいつまでも美しく健やかに保つために〜
シンポジウムレポート
日本臨床皮膚科医会から「binkanhada.com」読者の方へ
シンポジウム当日の会場レポート&各先生の講演内容のご紹介
スキンケアについて、参加者からの質問に各先生が答えられました
ひふの日11月12日は「皮膚の日」。皆さんはご存知でしたか?
「いいひふ」=「1112」の語呂合わせだそうです。
去る10月23日、有楽町朝日ホールにて、2005年「皮膚の日」を記念して市民公開講座が開かれました。
「皮膚科医に聞くスキンケアの正しい知識〜肌をいつまでも美しく健やかに保つために〜」と題して行われたその講座の模様をお伝えします。

※このページは2005年12月〜2006年2月、binkanhada.comに掲載されたものを一部改変しています。
当日朝、取材班はまず、日本臨床皮膚科医会会長加藤友衞先生に「皮膚の日」についてお話を伺いました。

「皮膚の日」とは

加藤友衞先生「皮膚の日」は、今年で17年目を迎えます。
世の中には皮膚に関する情報が氾濫し、中には皮膚を傷める情報まであります。それらの情報を正しく判断できる知識を多くの方に知っていただきたいと考え、平成元年に「皮膚の日」を制定しました。
毎年、11月12日の「いいひふの日」に近い土曜・日曜日に、日本臨床皮膚科医会と日本皮膚科学会が共同し、全国各地で講演会や無料相談、無料検診などを行っています。2004年は、講演会が全国で39会場、総数5030名の皆様に、無料相談は全国で28会場、1621名の皆様にご参加いただきました。また、昨今では一般の方を対象としたイベントのみならず、薬剤師や看護師のような医療従事者を対象にした講演会を開いたり、皮膚科医の先生を集めてトレーニングの場にしている会などもございます。
このように「皮膚の日」の催し物を通じて、ぜひみなさんも皮膚のことを知っていただき、正しい知識で、健やかに毎日を送っていただければと思います。
日本臨床皮膚科医会常任理事で、小林皮膚科医院院長・小林美咲先生は、当日の総合司会を勤められ、市民公開講座等の企画も担当されています。
企画の際に心がけていらっしゃるポイントなどをお伺いいたしました。

皮膚もひとつの臓器です

小林美咲先生
「皮膚の日」の講演テーマは、世の中で今、何が話題になっているか、日常診療で患者さんがどのような疑問をもっていらっしゃるかということを一番に考え企画しています。今年のテーマはスキンケア。最近、スキンケアの情報が氾濫し、何が正しくて何が正しくないのかわからないままに一般の方は情報に振り回されがちです。しかも、昔ながらの間違った民間療法を信じている方も少なくありません。そこで、医師の目を通じた正しいスキンケアの知識を知っていただきたく今回のテーマを設定しました。
講演を通じて皆さんに知っていただきたいことの一つに、「皮膚はひとつの臓器である」という事があります。皮膚は直接目に見えて、手で触れられるものですから、ほとんどの方は「臓器」という意識をお持ちではないと思います。
しかし、臓器だからこそ、その健康を守るには、正しく接するための専門知識が必要なのです。ですから、ご自分で皮膚に対する正しい知識を学んでいただくだけでなく、何かトラブルがあれば、すぐに専門医に相談していただきたいと思います。
皆さんに安心して受診していただくためにも、このようなイベントを通じて皮膚科医をより身近な存在として知っていただければと思います。公開講座の他にも皆さんに「皮膚の日」をより理解していただくために毎年新しいポスターのデザインを工夫したり、シンボルマークを作ったり、雑誌に講演やイベントの予定を載せたりと様々なPR活動も積極的に取り組んでおります。
是非皆さんにも「皮膚の日」に参加していただき、一緒に盛り上げていただけたらと思います。
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シンポジウム当日の会場レポート&各先生の講演内容のご紹介
スキンケアについて、参加者からの質問に各先生が答えられました